第二話「思い通りにならないスキル振りなんて割り切りたくないから」

数日の間6階にこもり続け、
久々に酒場で情報収集するヒーガンさん。
いやー、デザイナーさんの二つ目の依頼、
軍隊ハチがドロップするアイテムじゃなかったのね…
6階ぐるぐるしてる間に3つほどLV上がっちゃったじゃないか…
PTのみんなには黙っておこう。


スタシア「リーダー、手が震えてますわよ。
もう呑み過ぎじゃないかしら?」
ヒーガン「うるさいこの露出狂。
お前と潜ってると目のやり場に困るんだよこのピンク頭!ドリルヘア!」
この露出狂ことダークハンターのスタシアさんは、
またジニーの無駄に広い人脈から仲間に加わった一人だ。
火力の低い我がパーティでは、敵からのダメージを減らすのに大いに活躍してくれている。
スタシア「あらあら、呑み過ぎのようね」
コロン「こうなったヒーガンは俺にも手に負えんな」
シキ「まったく、話によると、もう樹海の探索を終えたパーティもいるっていうのにさー、
だらしのないリーダーのせいで、今日も小銭稼ぐだけで探索が終わっちゃったよ」
ヒーガン「悪いな、シキさん。
でもさー、ニーノさんも早解き禁止とか言ってるし、
少しずつ装備が豪華になったりしていくのも楽しいじゃないか。
うちはメディックがいないから回復薬切れたら帰るしかないしな」
ベスロク「いやいや、僕がいるじゃないですか。
ここ一週間くらいギルドでお留守番ですが」
ヒーガン「なんかメディックいると普通に楽そうで嫌なんだよ!」
ジニー「変なこだわりを捨てないのは昔から変わらないよね、あんた…」


ヒーガン「しかし何だな、Lvも20後半に入ってくると、
パーティのコンセプトらしきものが見えてきて楽しいな」
スタシア「リーダーは先制ブーストに5も振ってらっしゃるのが、性格出てますわね。
効果が出てるのかどうかは分かりませんが…」
ヒーガン「警戒歩行してるときは、先制ブースト、ブロックが効きやすい気がするな」
コロン「防御陣形と防御UP歌の重ねがけはかなり効果があるな。
森の破壊者もこれでやりすごすことができたしな」
ヒーガン「うむ、ジャイアントモアも死人が出ずに倒せたしな。
ま、そろそろ7階に下りてもいい頃合だろう。
俺、もう寝る」
ジニー「ちょ、また酒場で寝ちゃったよこの人…
まったく周りの迷惑考えないんだから、もー…」


こうして冒険者たちの夜は更けていく…
一日中潜ってたら疲れたので、適当な日記だが俺は謝らない!